〜涼恵の摩天楼漫文〜(5)
ある日 女は花を買って帰った。
女の母は何かあったのかと問う
女は少しうつむいて 何もないわと笑う。
ただ力を分けてほしくて・・・と。
女の母が幼い頃も同じだったという
何かあるといつも自然を家につれて帰った。
花や木に水をやる。土に触れてみる。
そして又 女の生活がはじまる
数日後 花は枯れている。
女の悲しみや憂鬱 孤独感を受け入れて
花は枯れる。枯れていく。
女は自分の生命を切々と感じた。
そして女は
種をまく・・・。