〜涼恵の摩天楼漫文〜(15)

5/7(日)

「スタンディングオベーション」

楽屋に戻ってからじんわりと涙が出た…。

人生で初めてスタンディングオベーションを体験しました。

今日は、ブルックリンのとある教会で、亡くなられた子供たちのために各国の宗教者
が集い平和の祈りをささげるセレモ二ーが行われたのです。わたしは神道代表という
ことでPrayerとして参加しました。

その祈りの中で急遽、歌を捧げることになりました。
選んだ曲は「こよみの唄」。

こどもが持っている ささやかな喜びを
大人になった私 今でも見続けてるの?
お願い 遠く行かないで
どうか 私のそばに居て欲しい ずっと ここに…
星空 輝く夜 永遠に光続く

歌い終わった瞬間わぁーと客席の視界が近くなった。
人々が立ち上がって拍手をしてくれました。

一瞬それが自分に向けられているものだとは思えないほど、驚きました。

でも段々と実感してくるのです。

あぁ…、これは私に贈ってくださった拍手と空気だったのだと。

天使のような柔らかい子供たちの気配が周りを包み込み、あったかーな気持ちにな
る。

セレモニー終了後は、多くの方がわざわざ声を掛けてくださいました。

口々に、

「You have a very beautiful voice.Oh,
God bless you!」
「I like your voice,so wonderful.God 
bless you.」

驚くほど、みんなストレートに感情を表現してくださいます。

こんなにもよい言霊をNYでもいただくことが出来た私は本当に幸せ者です。
感謝の気持ちで一杯です。

急遽、歌うことになったのだけれど、本当に良かった☆

そして、4カ月ぶりにちゃんとした機材を通して歌ったのも、「あぁ、この感覚…」
とじんわり心に沁みこんだ。

あぁ、私歌いたかったんだなー。と、強く実感…。

忘れられない思い出がまた一つ刻まれました☆

創作ノート

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